狭小地の土地活用法6選!狭くても収益を上げるポイントとは

土地活用

2022年7月14日

土地を持っているけれど、小さいから活用の方法がない…そんなふうに諦めていませんか?確かに、大きなアパートやマンションを建てようと思ったら広さが足りないかもしれません。しかし、狭小地には狭小地ならではの活用法があるものです。

15〜20坪の小さな土地でも、活用の仕方次第で収益を上げることは可能です。ではどのような方法があるのか、今回は狭くても収益化できる土地活用法をまとめてご紹介します。

狭小地の活用を成功させるポイントや注意点などについてもあわせて解説しますので、狭い土地だからと諦めず、ぜひ収益化を成功させてください。

狭小地でも活用しやすい形とそうでない形がある

狭い土地でも活用することはできますが、前提条件があります。それは利用しやすい形であるということです。複雑な形や三角形など特殊な形をしていると、どうしても使い勝手が悪く、活用法が限られてしまいます。正方形や長方形なら、活用しやすいでしょう。

面積が同じであっても、正方形なのか長方形なのかによって、適した活用法が違ってきます。正方形の方が良さそうにも思えますが、長方形の方が間口を確保しやすいため、店舗や住宅、駐車場など選択肢が広がります。

建物を建てて活用するなら、接道義務を満たしているかどうかも重要なポイントになります。建物を建てるには、幅が4メートル以上の道路に2メートル以上接してなければならないという規則があります。この条件を満たしていない土地ですと、建物を建てる以外の活用法しかないということです。

ですから、土地の形によっておのずと選択肢が決まってくるため、もしこれから狭小地を購入するなら、長方形か正方形に近い形の土地がおすすめです。

狭小地の活用法6選!これならきっとうまくいく

それでは、小さな土地でも収益化できる方法を厳選してご紹介します。

1.賃貸住宅経営

大きなアパートやマンションは難しいですが、狭小地ならではの戸建て賃貸住宅を建てることは可能です。シェアハウスも人気がありますので、間取り次第では複数の人に貸すこともできるでしょう。

賃貸経営で最も重要なのは立地です。駅から徒歩10分以内、もしくはバスなどの公共交通機関が便利に使えるエリアであれば、賃貸の需要があるでしょう。初期費用はかかりますが、長期にわたって安定収入が得られる、土地活用の王道ともいえる方法です。

2.月極駐車場・コインパーキング

車を1台でも置けるスペースがあれば、駐車場として活用できます。更地にして月極駐車場にしても良いですし、コインパーキングという方法もあります。どちらが良いかは、そのエリアのニーズによります。

自宅に駐車スペースがなさそうなマンションやアパートがあれば月極駐車場の方が良いですし、オフィスや店舗が多いエリアで短時間だけ車を止めるスペースを必要としている人が多そうならコインパーキングの方が向いています。

コインパーキングは「建物」ではないので接道義務を考慮しなくても運営可能です。初期費用は、1台あたり50〜60万円程度、アスファルトの塗装代として1m2あたり4,000〜5,000円ほどかかります。たとえば15坪(およそ50m2)の土地なら車2台分として、150万円+看板の設置費用があればできそうです。

初期費用をかけて自営する方法のほか、一括借り上げ方式で業者に運営を委託する方法があります。後者は収益は下がるものの、初期費用をほぼ負担せずにすみ、管理や利用者の対応も全てお願いできるので、手間なく土地活用をしたい人におすすめの方法です。

3.駅に近いなら駐輪場

駅に近い便利な場所ながら、車が入れるほどの間口がない土地であれば駐輪場にするのがおすすめです。周辺に放置自転車が多い場所ならなおさら良いでしょう。

駐車場と同じく、月極にするか時間貸しにするかは、そのエリアのニーズを見極めなくてはなりません。通勤・通学に利用する人が多いエリアなら、月極駐輪場の方が収益が安定します。繁華街に近いところなら時間貸し駐輪場の方が良いでしょう。

いずれにしても、自転車を止められるラックを設置するだけなので、初期費用はかなりおさえられます。また、自営ではなく一括借り上げ方式で業者に管理を委託すれば、初期費用も維持費もほぼかかりません。

4.自動販売機の設置

10坪以下の狭い土地であれば、自動販売機を設置する方法があります。収益はそれほど大きくはありませんが、接道義務も関係ありませんし、ほぼ管理の手間なく不労所得が得られる方法です。

自動販売機は設置する場所が重要なので、その条件さえクリアできればおすすめの土地活用法です。

  • 近くにコンビニがないこと
  • 人通りがあること
  • 工場や会社、大学などが近くにある
  • 交通量があまり多くないこと
  • コインパーキングの近く

などが自動販売機で売り上げが見込める条件です。

交通量の多い道路の近くですと車を止めてまで買うことが難しく、人通りは必要ですが、車の通りはあまり多くない方が良いのです。

維持費は月に数千円の電気代くらいですし管理も業者に委託すればよいので、土地活用初心者でも始めやすいでしょう。

5.広告や看板の設置

ほぼノーリスクで始められる土地活用の方法が、広告や看板の設置です。たとえば、それなりに人通りもあるし、便利な場所にある狭小地だけれど、形が複雑で利用方法が限られてしまうような場合におすすめです。

大きな利益は見込めないですが、労力ゼロ、初期費用もほぼゼロ、維持費もかかりませんから、人目に付く場所にあるという条件さえクリアできれば、すぐにでも広告主を募集できます。法令で看板の設置が禁止されていないことだけ確認してください。

6.キッチンカー・移動販売車置き場

あまり初期費用をかけたくない人におすすめなのが、お弁当やからあげ、クレープなどの食品を売る移動販売車(キッチンカー)の置き場として貸す方法です。オフィスや工場など人が集まっている場所なのに、近くに飲食店が少ないエリアなら、需要があるはずです。

もしくは、保育園が近くにある場所です。お迎えに来たママやパパがおかずを買っていけるようなお店は需要があるので、キッチンカーの置き場所として最適です。

狭小地の活用を成功させるポイント

土地活用で重要なことは、ニーズを捉えることです。狭いから成功しないのではなく、ニーズにあっていない活用法だから収益が上がらないのです。そのエリアのニーズを徹底的に調査して、活用法を考えることがとても重要です。

もう一つは、専門家の意見を聞くことです。土地活用を成功させるには不動産会社の力を借りることが欠かせませんが、狭小地の活用に実績のある不動産会社を選ぶことが大切です。土地活用は「経営」ですから、いくら収益が上がるか?ということだけを考えていたのでは成功しません。

コスト面の問題や今後の見通しなど専門家の意見を聞きながら活用法を探ります。

狭小地の土地活用で注意すべきこと

専門家の意見を聞くと同時に、資金の計画も立てていかなくてはなりません。狭小地ならではの注意ポイントがあります。

建設費等が通常よりもかさむ可能性がある

建物を建てたり、設備を整えたりする場合、重機を使って資材を搬入できるだけの広さがないと人手が必要になるため、通常よりもコストがかかる場合があります。その分、初期費用がかかる可能性があるので、どのような工事ができるか、複数の業者から見積もりを取って検討することが大切です。

住宅以外は固定資産税が減額されない

土地はそのまま所有しているだけなら固定資産税がかかり、損をするだけです。だからこそ土地所有者はなんとかして活用しようとするのですが、賃貸経営をするなら「住宅用地」として減税されるものの、駐車場や自動販売機の設置では税の軽減措置が受けられないということです。

その分、安定的に収益を上げていく必要がありますので、やはり活用法についてはプロの意見をしっかりと聞いて決めた方が良いでしょう。

まとめ:狭小地でも土地活用を諦めない!ニーズを知れば活用法が見える

所有している土地が狭いからという理由で活用することを諦めてしまっている人もいると思いますが、狭いから土地活用ができないわけではありません。狭い土地ならではの活用法がありますので、そのエリアのニーズにあった方法でうまく活用できれば収益化することは十分可能です。

賃貸経営をはじめとして、駐車場、駐輪場、自動販売機の設置など、狭小地に適した方法を厳選してご紹介しました。どの方法が良いかは、狭小地の活用実績のある不動産会社に相談するなどして決めることをおすすめします。

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