マンション経営を成功させる間取りとは?失敗しないポイント
マンション経営
2022年10月26日
マンション経営を成功させるには、立地も大事ですが、間取りが非常に重要です。入居者が部屋を選ぶ時に重視するのは家賃だけでなく、部屋の広さや数といった間取りも比較するからです。
では、どのような間取りにすれば入居者に選んでもらえるのか、それは誰をターゲットにしたマンションなのかによって違ってきます。
一人暮らしなのか、ファミリーなのか。部屋を借りる人のニーズに応える間取りでなくてはなりません。
入居者に選ばれる間取りとはどういうものか、その考え方のポイントについて解説します。空室を作らず安定したマンション経営をしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
マンション経営で間取りが重要な3つの理由
マンション経営を成功させる上で重要なポイントはいくつかありますが、その中でも重視したいのが間取りです。
間取りとは、ワンルーム、1LDK、2DKなど部屋の数、用途、配置を示す言葉ですが、入居率に大きな影響を与えるものです。
1.マンション経営の要となる条件の1つだから
立地、家賃、そして間取りがマンション経営の重要な要素といわれています。せっかく立地が良くても、入居者のニーズにこたえる間取りでなければ、部屋は埋まりません。
- 単身世帯が多いのか、それともファミリー世帯が多いのか
- ターゲット層が「暮らしやすい」と感じる間取りはどんなものか
このような条件を徹底的にリサーチし、理想の間取りを追求することがとても大切です。既に持っている土地を活かす場合は、立地条件を選択することはできませんが、間取りなら試行錯誤が可能です。一度建てたら容易に変えられないため、建築する前に徹底調査しましょう。
2.収益に直結する部分だから
間取りは、入居率だけでなく、収益にも直結します。なぜなら、間取りによって部屋の大きさが決まるからです。1DKと2LDKでは、当然2LDKの方が広くなりますが、その分部屋の数は少なくなるわけです。
10万円の部屋が40室と、7万円の部屋が60室では、後者の方が賃料の収益は多くなります。家賃を高めに設定するより、家賃低めの小さな部屋の数を増やした方が賃料単価は高くなるということです。
3.満足度が高い部屋は退去率が低いから
間取りは、入居者の暮らしやすさを左右する重要な要素です。たとえば、多少駅から遠くても、暮らしやすい、使いやすいと感じてもらえれば、退去する人は少なくなります。逆に、暮らしにくい不便な間取りは、空室率が上昇する原因の一つです。
おすすめの間取りはターゲットごとに違う
ではどのような間取りが理想の間取りなのでしょうか?それは住む人によって違います。ターゲット層による理想の間取りを追求し、ニーズを満たす間取りでの部屋作りをすることが大切です。
単身世帯はバス・トイレ別が人気
単身世帯向けで人気なのは、バスとトイレが別になっている物件です。ただし、家賃がやや高めになる傾向がありますので、周辺の競合物件とのバランスも重要です。
周辺に大学があり、学生が多く利用する物件ですと、バストイレが一緒でも家賃を抑えた方が入居率は高くなります。
また、部屋の広さは、ターゲットが学生か社会人かでも違ってくるでしょう。学生で、とりあえず一人暮らしができればいいという人は、ワンルームでキッチンが小さいタイプでもOKですが、自炊をする人なら1Kまたは1DKで、居室とキッチンが別れている方がニーズがあります。
2人世帯は1LDK以上が人気
2人の組み合わせはいろいろあります。
- 夫婦
- 同棲カップル
- 友達とルームシェア
など、どのようなパターンが多いかによっても、人気の間取りが違ってきます。
夫婦やカップルで、寝室が一緒に使えるなら、リビングが広い1LDKでも良いですが、ルームシェアとなると2部屋必要です。その場合は2DK以上が良いでしょう。
また、1人世帯でも、フリーランス等で寝室と仕事部屋を分けて使いたいという人は、2DK以上の部屋を希望する人もいます。
3人以上は2LDK以上が人気
3人以上の世帯は、夫婦に子供が1〜2人というパターンが多いです。夫婦の寝室に子供部屋が必要で、2LDK以上の間取りが中心となるでしょう。近くに小学校や中学校があり、子育てしながら長く住むつもりの家族なら、3LDKも人気です。
マンション経営を成功させるための間取りのポイント
周辺の競合物件の間取りから理想の間取りを探ることも大切ですし、無理のない資金繰りのためにも、融資の金額などから間取りを考える方法もあります。
資金計画から間取りを考える
マンション経営は多額の初期費用がかかりますから、どのくらいの部屋数と家賃なら無理なくローンを返済していけるのか、資金の面から間取りを考えてみましょう。
- ローンの返済額
- 管理費等の維持費
など、毎月どのくらいの費用が必要か算出します。たとえば、毎月200万円のコストがかかるなら、それ以上の収益があがるように家賃を設定しなくてはなりません。
空室が出ることも考慮し、満室になった場合の家賃収入が250万円と仮定して、
- 10万円×25室
- 15万円×16室
など、どのパターンがニーズに応える間取りを作りつつ、もっとも収益を上げられるのかを考えます。
1部屋の広さを考えることも大事
ワンルームか、2LDKか、居室の数を考えることも重要ですが、それぞれの広さを考えることも重要です。
単身世帯なら、部屋数を増やすよりも一部屋をゆったり広く使える方が暮らしやすいです。また、ファミリー世帯なら、子供部屋は少し小さめでも良いですが、家族が過ごすリビングは広くとった方がよいでしょう。
風呂・トイレは別の方が人気は高い
単身世帯の間取りのところでも説明したように、お風呂とトイレは別の方が人気です。特に女性は、お風呂にゆっくり入りたいという人も多いので、きちんと浸かれるバスタブがあった方が入居者が集まりやすいでしょう。
収納スペースが多いのも人気
収納スペースが多いことは、入居者を集めるうえでとても重要なポイントです。棚などものを入れる家具を置かなければならないと、それだけ部屋が狭くなってしまうため、暮らしにくいと感じられてしまいます。
暮らす人数が増えるほど収納スペースの確保が重要となってきますから、ウォークインクローゼットやロフトがあると入居者が集まりやすいでしょう。
プラスアルファの設備でアピールすることも大事
快適な暮らしのためには、部屋の広さも大切ですし、内装や付属の設備も重要です。設備が充実していると暮らしやすいと感じてもらえるため、退去者が少なくなります。
たとえば、このような設備が人気があります。
- 宅配ボックス
- インターネット無料
- オートロック
- 浴室乾燥機
- モニター付きのインターフォン
- 防犯カメラ
- 温水洗浄便座
- 24時間ゴミ出し
- 追い焚き機能つきの風呂
どれが良いかは、ターゲット層やエリアによっても違ってきますので、しっかりと競合のリサーチをしていきましょう。
建築実績が多いパートナーを選ぶこともマンション経営成功のカギ
最後に、最も重要な点ですが、どのような会社をパートナーに選ぶかどうかで、マンション経営の成功が左右されるといっても良いでしょう。
間取りの決め方ひとつでも、初めてマンション経営に乗り出す人にとっては未知のことです。その土地を最大限に活かすマンション作りとはどのようなものか、豊富な実績の中から適切なアドバイスをしてくれる会社を見つけることが重要なのです。
賃貸マンションの建築実績が多い会社に相談し、ニーズにあった間取りの工夫から、費用をできるだけ抑えて高品質なマンションを作るためのノウハウなどを提案してもらうことで、マンション経営を成功に導くことができます。
まとめ:マンション経営で間取りは超重要!ニーズに合わせて考える
賃貸マンションの間取りは、入居者に暮らしやすい、使いやすいと感じてもらうことが重要なので、ターゲット層に合わせて考えます。単身世帯とファミリー世帯では必要な部屋数が違います。
また、一つの部屋の広さや人気の設備なども考慮しなくてはなりません。とにかく「暮らしやすさ」を追求することが、空き室リスクを下げることにつながります。
どのような間取りが理想なのか、周辺の競合物件を徹底的にリサーチするとともに、賃貸マンション建築の実績が多い会社に相談し、ニーズに応える間取りにすることで賃貸マンション経営を成功させましょう。