賃貸マンションのトレンドは?ニーズに応える物件作りで空室ゼロ

マンション経営

2022年12月7日

賃貸マンションの経営を安定的に続けていくには、建てて終わり、ではいけません。ユーザーのニーズは常に変化しており、どのようなマンションが人気なのか、そのトレンドをつかんで流れに乗らないと空室のリスクも高まります。

そこで今回は、最新の賃貸マンションのトレンドについて詳しく解説します。コロナ禍によって賃貸マンションへのニーズも大きく変化しました。

どのような物件が人気が高いのか、トレンドをしっかりつかんで、安定経営を目指しましょう。

一人暮らし用賃貸マンションのトレンド

単身世帯は、仕事や学校で日中家にいる時間は少ないため、帰ってきてから快適に過ごすための設備が人気です。また、留守でも安心の宅配ボックスも必須の設備になりつつあります。

バス・トイレ別

お風呂とトイレが別になっている物件は家賃が高くなりますが、それでも人気があります。特に女性は、ゆっくりとお風呂に入りたいという人が多く、物件を選ぶ際の条件の上位に「バス・トイレ別」が入ってきます。

家賃を高く設定できるので、貸す側としてもメリットは大きいでしょう。

独立洗面台

独立洗面台とは、浴室やトイレとは別の場所に設置されている洗面台のことです。洗面台に鏡や収納棚、コンセントがついたタイプも人気で、小さいながらもこのような洗面化粧台がついている物件は人気が高いです。

女性だけでなく男性にも人気がありますので、リフォームしてでもつける価値のある設備です。

無料のインターネット

インターネットは、賃貸物件においてもはや必須の設備といっても過言ではありません。引っ越してきたその日からWi-Fiが利用できる部屋は、どの年代にも人気です。

浴室乾燥機

一人暮らしの人は昼間は仕事で不在にしている人が多いため、天気が良い日中を選んで洗濯をすることができません。しかし、浴室乾燥機があれば、夜洗濯をしても朝には洗濯物が乾きます。天気を問わず洗濯できるのも大きなメリットです。

また、女性の一人暮らしですと、防犯上の理由から洗濯物を外干ししたくない人が多いです。そのような場合でも浴室乾燥機があれば室内干しがしやすく、生乾きの心配もありません。

女性入居者ががターゲットのマンションなら、必須の設備といってもよいでしょう。

宅配ボックス

一人暮らしで、昼間荷物を受け取れない人にとっては、宅配ボックスは非常にありがたい設備です。コロナの不安もあり、個人的に購入する人もいるくらいです。

最初から設備としてついていればそれだけで物件の大きなアピールポイントとなることは間違いないでしょう。

ファミリー向け賃貸マンションのトレンド

ファミリー層に人気なのは、子育てに便利な設備がある物件です。今は、働きながら子育てをしている人も多いので、家事が楽になる物件に住みたいと思うものです。

無料のインターネット

インターネットがすぐに使える物件は、特に人気です。わざわざプロバイダ契約をしなくても済むので、手間も回線費用も節約できるからです。今や一家に一台パソコンがあるのも当たり前ですし、子供はタブレットを使って学習しています。

テレワークをする人も増えてきましたので、ファミリー層にもWi-Fi設備は必須です。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターはやけどの心配がないので、小さなお子さんがいるご家庭に人気です。また、五徳がなく天板がスッキリしていて、掃除をしやすいのもメリットです。

お風呂の追い焚き機能

家族が増えてきたり、それぞれの生活リズムがバラバラですと、お風呂の時間もまちまちに。一度にお風呂に入ることができない場合は、追い焚き機能があると便利です。

掃除をしたらあとはボタンを押すだけで、給湯も追い焚きもできて、お風呂の自動予約おできますから、朝セットしていけば、帰ってきたらお風呂が沸いている、というわけです。

仕事をしながら子育てをするパパとママには必須の機能といえます。

食器洗い乾燥機

かつてはなかった設備として人気なのが、食器洗い乾燥機です。少しでも家事にかける時間を節約したい人にとっては、これがあるとないとでは大違い。自分で取り付けることもできますが、キッチンの広さや形によっては難しいため、最初からついているとポイントが高いです。

ただし、耐用年数がそれほど長くないため、故障した時の費用をどちらが負担するのか、契約時に明確にしておくことが大切です。

対面キッチン

家族との会話が増える対面キッチンも人気の設備です。子供が小さいうちは、料理をしながらでも目が届くので安心です。

開放感があり、キッチンとダイニング、リビングが一体化して広く見えるというメリットもあります。

コロナ禍によって変化した入居者のニーズ

無料のインターネットはここ数年、人気上位を占めていましたが、コロナ禍によって入居者のニーズにも少し変化が出ています。

これまでには無かった設備の人気が高まっており、この傾向はしばらく続くものと考えられます。

テレワークができるスペース

テレワークをする人が増えてきましたが、家で仕事をしているとどうしてもダラダラしてしまうのが悩みの種。そこで、たとえばリビングの一角に小さなワーキングスペースを設けるなど、家の中でオンとオフを切り替えられるようなスペースが求められています。

マンションの共用部分に入居者専用のコワーキングスペースを設置するマンションも出てきました。わざわざ外出することなく仕事専用のスペースを確保でき、頭の切り替えもできると人気が高まっています。

これからニーズはどんどん高まってくと思われますので、1階に空いている部屋やテナント、広めの共用部分があればリフォームを検討することもおすすめです。

2口以上のコンロ

コロナ禍によって自炊をする人も増えました。自炊をするにはコンロが1口ではやはり使いづらく、2口以上のコンロが設置されているキッチンが人気です。

遮音性のある部屋

家で仕事をするようになると、これまで気にならなかった音も気になるようになります。さすがに、隣の部屋の声が丸聞こえということはないにしても、オンライン会議中に騒音が気になることもあるでしょう。

壁を防音材を入れたり、防音窓に変えるなどして防音リフォームをすると、それが他の物件との差別化になります。

孤立を防ぐコミュニティスペース

昔と比べて、同じマンションに住んでいる人同士の結びつきや近所付き合いが薄れてきていますが、コロナ禍によって人とのつながりの大切さが再認識されています。

年代を問わず、コロナに感染し容体が急変して亡くなる方もいましたので、一人暮らしでも安否確認ができるシステムが求められています。

人との繋がりは欲しい。でもシェアハウスに住みたいわけじゃないという人は多いです。だからこそ賃貸マンションを選んでいるので、これからの賃貸マンションには、入居者の孤立を防ぎ、人と人との繋がりを作れるコミュニティスペースなどがあると安心して入居してもらえるでしょう。

トレンドとともに経済の変化に対応する物件が生き残る

入居者のニーズは、年々変化していきます。コロナ禍によってこれだけライフスタイルに変化が起きると、誰が予想できたでしょうか。

これからも、さまざまな変化が起きていくでしょう。賃貸マンション経営は、その変化をいち早く察知して、ニーズに応える物件作りができた人だけが生き残れます。

予想だにしなかったことが起こった時に、どれだけ迅速に対応できるかが重要です。賃貸経営にとって、マイナスの出来事が起こった時、どうやってそのピンチをチャンスに変えていくのか。

常にその視点を忘れないでいれば、どんな荒波も乗り越えていけるでしょう。

まとめ:賃貸マンションのトレンドの変化についていこう

賃貸マンションの経営を安定的に続けていくには、入居者のニーズを捉え、トレンドを取り入れた物件づくりを常に追求してくことが大切です。単身者向け、ファミリー層向け、それぞれのトレンドがありますが、無料のインターネットはもはや必須の設備といえるでしょう。

また、コロナ禍によってテレワークが増えたことにより、トレンドにも変化が出てきました。家で仕事ができる環境を整えているマンションの人気が高くなっています。

これからも、予想だにしない事態によって、トレンドに変化が生じていくでしょう。時代の移り変わりは早くなっています。

変化をいち早く察知し、トレンドを取り入れた物件を目指すことでこれからも生き残っていけるはずです。

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